じゃらんと障害福祉サービス。宿予約するように、障害福祉サービスの検索を。
皆さん旅行するときどのような方法で宿の予約しますか。
旅行代理店が計画したパッケージツアーの申し込みの場合は別にして、ほとんどの方がじゃらんとかJTB予約サイトとか楽天トラベルとかを使って予約すると思うんです。
日付と行き先と人数指定して、予算あればそれも指定して。ペット同伴の方がいればその絞り込みも可能だし、それ以外にも条件付けできる。宿を探している方のニーズにあった宿をザザッと出してくれます。とても便利ですよね。これら予約サイトがなければ、例えばgoogleで「大分 宿 一覧」と検索し、検索結果にでてきた宿一つ一つに目を通し、みずから電話なりメールをしてこちらの要望を伝え、予約しなければなりません。電話できる時間も限られていますし、メールなら反応遅いし、こちらの条件を丁寧にお伝えしたうえですいませんその日はちょっとなんて返答の可能性ある。予約サイトがなければとても手間のかかる作業です。
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さて、本エントリは障害福祉サービスを探す時にも、上記のようなシステムがあればいいなというのが主題です。
障害福祉サービスを探すのって本当に手間のかかる作業なんです。
各事業所へ一つ一つローラー作戦のように電話をかけていかなければなりません。
下記のようなサービス一覧サイトもあるのですが、あくまで事業所一覧を表示するだけです。
先日身体障害のある方の入所施設を探す機会があったのですが、千葉県内にある全26施設に問い合わせの電話をした結果、収穫はゼロ。担当者不在、折返し待ち、などで全ての結果がわかるのもに1週間以上かかり、本当に生産性の低い時間を過ごしました。消防団の力が借りられず、一人で山狩りを行っているような気分になりました。
障害福祉サービスって、特に日中の活動場所(俗にいう作業所)は利用者定員が明確に決まっているんですよね。障害者総合支援法に位置づけられたサービスですから当然ちゃ当然で、それだけじゃなくて面積は何㎡以上で、支援員は何名以上でてところまで決められている。で、さらにコンビニみたいにその辺に沢山あるわけでもないから、一度利用が始まると回転もあまりない。つまり、空き状況の把握は容易なはずなんです。
にも拘わらず、じゃらんのようなサイトがないのってなぜなのでしょうか。誰も気づいてないだけなのかな。
障害福祉サービスはそのほとんどが公費により運営されています。介護保険や国民健康保険のように、強制的に国民から徴収される制度はありません。
なので事業所の売り上げは、一日1人来たらいくら貰える、というような仕組みになっています。例えば就労継続支援B型というサービスがあるのですが、ある方が1日来たら7500円前後のお金(障害の程度により金額は異なる)が県から事業所に支払われる、というような感じになります(これを支援費制度といいます)。
ですから、来た人数×7500円が事業所の一日の売り上げになるわけです。
こう考えると、楽天トラベルのようなサイトは、サービスを利用したい人、事業者双方にメリットしかないと思うのです。利用側は探す手間が省けますし、事業者側は定員を遊ばせることも少なくなる。満員時に僕のようにしつこく電話してくる輩に対応する手間も省ける。上記のワムネットによると、千葉県内に障害福祉サービスを提供する事業所は約4000件ありました。全国にまで目を向ければ10万近くか、それ以上はあるのではないでしょうか。これだけパイがあれば、サイト運営の採算も合うと思うんだけどな。こんな考え浅はかですかね
いずれにせよ、こんなサービスを提供するサイトは日本に存在しないので、あればとても助かるなと思ったりしています。