意外に出費は少ない?医療的ケアを受けながらお家で過ごす子どもの医療費について【H28年8月】
医療的ケアを受けながら、お家で過ごす子どもたち。
その生活実態についての情報は、google先生にお願いしてもなお、あまり出てきません。ヒットする情報も、そのほとんどが学術的な論文ばかりで、実際にに子どもたちやその親がどういう生活を送っているのかというような、地に這う情報があまり見られないんですね。一方で、お家で過ごすことが現実的な選択肢に入ってきた場合、そういった情報が重要になるかと思いますので、今後、その辺もエントリしていければと思います。
今回は医療費について。
退院した8/17水〜8/31水までの医療費です。
-------
まずは我がせがれちゃん、シュウについてのおさらい。
◆平成28年6月 重症新生児仮死にて産まれる。先天性異常はありません。
◆障害
◆受けている医療的ケア
・心拍数と血中酸素飽和度のモニター管理(呼吸機能が弱いため)
・痰の吸引(ごっくんできないため)
・経鼻経管栄養(鼻から十二指腸へチューブを繋げ、ミルクを飲んでいる)
・浣腸(自分で排便できないため)
・定期的な体位変換(麻痺進行の予防と、痰を吐き出しやすくするため)
以上の医療的ケアを、訪問看護と訪問診療に支えられながら、夫婦2人で行っています。僕が仕事の日は毎日訪問看護(以降、Ns)に来てもらっていて、2週間に1度の 頻度で訪問診療(以降Dr)というのが基本スケジュール。その他、急なトラブルがあるとNsとDrへ24時間電話が繋がるようになっています。これは特別な契約をしているわけではなく、訪問看護、訪問診療とはそういうものという解釈でおkです。
また、我が市の子ども医療費助成制度ですが、
通院:200円/回
入院:200円/日(食費、消耗品、NICUでの治療費など全てコミコミ)
調剤:無料
となっています。
----
そんなわけで、以下実績です。
8/17水 AM:退院 PM:Ns、定期Dr
18木 Ns
19金 チューブが詰まったため急遽Ns
20土 チューブが詰まったため急遽Ns、その後解決せず病院受診。
21日 チューブ詰まったため、急遽Dr
22月 チューブ詰まったため、急遽Ns。その後改善されず、チューブ交換のため入院。
23火 退院。
24水 Ns、訪問リハビリ(以降リハ)
25木 休み
26金 Ns
27土 休み
28日 チューブが10cmほど抜けたため、急遽Dr
29月 チューブの状態を確認するため病院受診、状態確認のため急遽Dr
30火 Ns、定期Dr
31水 Ns、リハ、嘔吐あり急遽Dr
急遽来てもらいすぎじゃね?これで在宅生活成り立ってるって言えんの?というツッコミは受け付けません!その辺の判断は皆さまにお任せします。ただ、僕たち家族はシュウとお家で生活できるようになって良かったなと心底思っています。
ま、改めてみると、ほぼ毎日医療職と関わり、支えられて生きてるなと実感しますねー。
-----
◆医療費の計算
Nsとリハ(訪問看護):11回×200円 = 2200円
Dr(訪問診療) :6回×200円 = 1200円
病院受診(入院含む) :4回×200円 = 800円
計 4200円 でした。
ちなみに上記した通り調剤は無料なのですが、さらに「訪問薬剤管理指導」というのをお願いしているため、薬局さんが自宅までお薬を届けてくれます。
訪問薬剤管理指導の利用方法 | 薬局をご利用の方へ | 株式会社ファーコス
処方箋もDrから直接薬局へFAXしてくれるので、本当に一歩も外に出ることなく、薬をもらえます。ちなみに訪問料も無料です。医療デバイスが満載の子を抱えながらの外出はかなりストレスがかかるので、本当に助かりますね。
-------
2週間ほぼ毎日医療にかかってると考えると4200円は破格ですよね。
子ども医療費助成制度は皆さまがお住まいの自治体によって多少変わりますが、首都圏だと概ねこれくらいでしょう。その他別にお金がかかりそうなのが、訪問看護、訪問診療のガソリン代でしょうか。我が家は両事業所から3km圏内にあるため、ガソリン代も請求されていません。仮にかかったとして、一回数百円くらいですかね。いずれにせよ、医療依存度がとても高い割に医療費負担はかかりませんよね。児童手当で賄える範囲ですから。
以上、8月分の医療費についてでした。
9月分については、また分かり次第エントリします!
また、何か欲しい情報あれば是非教えて下さい。できる限り対応致します!