福祉なんて大嫌い。
社会福祉士を持っていてこう言うのもなんだけど、僕は福祉という言葉が嫌いだ。
なぜなら福祉という言葉を使うと、そこで思考停止になる人が多いからだ。
皆さんは福祉という言葉にどういったイメージを持たれるだろうか。
いいこととか、人を幸せにするとか、
ほんわかとか、良いイメージしかないと思います。
wikiによると、
すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念
とあり、もう本当素晴らしいことしかかいていない。
だけども、こういった抽象的で、聞こえの良い言葉で説明されると、そこで大概の人はそこで思考停止になってしまう。で実際どうなの?と深く考えなければならないのに。
例えば一般的に福祉課題はお金の問題に関わることが非常に多いけど、人権尊重とか権利擁護とかをかざしてあとは自治体がどうにかせい的な考えが非常に多い。少子高齢化で人口が減少局面に入り今後税収の増加が見込めないにも関わらず、だ。そういった人たちを見ると、福祉という言葉を隠れ蓑に現実的な課題に目を瞑りずるいなーと思ってしまう(僕は別に権利を否定している訳ではない)。
だから僕は思考停止を引き起こしてしまう、福祉という言葉が嫌いだ。
だけど福祉業界で働く者として、自分の言葉で福祉というものをきちんと定義し説明できるようにしなければなとも思っている。じゃないと自分はどこにいてどういった視点で課題に(仕事に)取り組んでいるのか社会に対して説明できない。で、僕なりの福祉の定義は以下のように思っている。
【福祉とは、利益と社会的課題解決とのバランスが取れていないもののうち、直接的に人に働きかけるもの。】
こう定義すると、お金の問題も常に意識できるし、現状では制度、法律にないようなニーズもキャッチしていかなければならないという視点も確保できるんじゃないかなと思ってる。
従来のような福祉的な視点はとても大事。だけど現実的なものにも目を向けて建設的に活動していきたいなと深く思う。
皆さんはどう思われますか。
ご意見いただければ幸いです。