最近の様子
先週の土曜日は、お世話になっている往診診療所が主催するバーベキュー大会に参加した。
在宅医療を受けている患者はその特性から、外出する機会を得られない。だったら医療のサポート体制がしっかりとしたイベントを作り、少しでも外出の機会を作ろうという思いで始まったらしい。往診を提供している法人ならではの配慮である。
子どもの遊びスペースもある。家族の視点があるのも在宅医療者ならではだと思う。
宇宙と交信するグループもいた。
患者である我々は席に着くと、あとはスタッフが食材を運んできてくれた。オーダータイプの食べ放題。なぜ自分たちで焼かないかというと、車椅子やバギーに乗り、医療機器を付けた患者やが多いための配慮だ。その分運営スタッフの配置は手厚い。150名近くいるだろうか。お肉がなくなる頃を見計らってスタッフがいかがですか?と持ってきてくれる。時折看護師や医師が挨拶に来て、体調どう?と声を掛けてくれる。シフトや異動で会えなくなった先生方にもお会いすることができ、お腹も気持ちも大満足である。
特筆すべきは、これらが全て無料で提供され、さらに運営スタッフは全てボランティア参加の点にある。
満腹中枢が刺激されるほど肉食べても、焼きそばを啜っても、無料。総勢700名の患者や家族が参加されたらしいから、どれだけの肉を用意したんだろ。牛一頭買いでもしたんかな。
聞いた話によると、バーベキュー会場を確保するのに朝5時から場所取りをするらしい。2トントラックで資材運び、市場で食材を買い付ける。石原軍団の炊き出しかよ!
スタッフは診療所の法人職員だけでなく、地域の訪問看護ステーションの方や、障害福祉サービス事業者の方々もいる。外部の方はよく知らないが、診療所の法人職員は勤務ではなく、ボランティア参加だという。賃金や手当は一切出ていないのだ!志高すぎる。。。
ディズニーランドではほとんどのキャストがバイトなのは、皆さんも存知の通りだ。バイトなのに高いレベルのサービスが提供され、その人材育成の秘密は何冊もの本が出版されているほど。中にはバイトにすら魔法をかけていると揶揄する人もいる。
診療所の法人職員は時間給すら支払われていないのに、ディズニーキャストを凌ぐサービスを提供していた。肉がなくなる頃を見計らって、声をかけてくれる。キビキビ動くが顔は笑顔。道端でウクレレ演奏会。
その働きぶりを見ればオリエンタルランド人事部門も青ざめるに違いない。
kikuo個人としては、ブログの読者さんにお会いできたのが面白かった。この業界はほんと狭い。特に広報するわけではなくコソコソと続けているこのブログも、少しづつ広がりをみせているようだ。同じ特性を持った人は似たような行動パターン、生活習慣となるから、自然と引き合うのだろうか。
kikuoさんですか?と声を掛けて下さる方がいた。ブログには顔は出しはしていないので本当に驚いた。心の中ではユリゲラーかよ!と突っ込みを入れていた。もちろん初対面の方、失礼に当たるので和やかに対応したのだけども。
シュウはとても穏やかだった。ボランティアさん、医師、看護師、お友達とたくさんの方に囲まれていたので、いいとこを見せようとイキってたのかもしれない。分泌物は少なく、筋緊張も弱かった。皆さんに抱っこされて嬉しそうだった。
えっ、また何かやろうとしてる?
ちょ、ちょっ、、
ちょ待てよ!
早く取れし。
シュウは肉はあまり好きではないらしい。
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日中は外にいたので、流石に疲れた様子。
帰宅後はまったりと過ごしていた。
モーツァルトを聴き、悦に入るシュウ。
ああぁぁァァ…‥ハ短調が効くわ…
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最近めっきり秋らしくなりました。
皆さま、体調だけは崩しませんように。