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11年前の成人式に買ったSTUDIO DARTIZAN(ジーンズ)を20年後成人式を迎える息子に渡す計画について

戯言 医療的ケアが必要な子の生活 障害児の父の視点

「将来、息子が産まれたら穿きつぶしたこのジーンズをプレゼントしよう」

 

11年前、成人式を早々に切り上げてジーンズを買いに行った。

買ったのはSTUDIO DARTIZAN

高品質かつ作り手のこだわりが尽くされたジーンズであるのにも関わらず、タグがLevi'sのパロディという遊び心。

仕事も遊びのひっくるめて人生を楽しんでいる大人のような魅力に惹かれて、

穿きつぶしていく1本に決めた。

成人式にジーンズを買う。

周囲から大人として扱われていく自覚と、

こうなりたいという大人像を

ダルチのジーンズに重ねていたのだと思う。

 

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「ジーンズは人生を表す」

 

誰かが言っていたことだか、自分が言い出したことだか定かではないけど、

とにかくジーンズは人生を表す。

正確にはジーンズの色落ちが人生を表す。

例えばポケットに入れるものによってアタリは違うし、

生活習慣によってヒゲの出方も違ってくる。

僕の場合は右前ポケットに携帯電話を入れて、右ケツポケットに財布を入れていて、

その形通りに色落ちしている。

熱心に洗濯はしないから、全体的に青色が多く残り、

色落ちとのコントラストは少な目だ。

 

このように、身につけるもの、つまり穿く人の趣味嗜好や、

どのポケットに何をいれるのか、というクセ、

生活習慣などが如実に現れる。

コーヒーをこぼしてしまってできたシミも、

自転車のギアに引っ掛けて空いてしまった穴も、

人生の記録としてジーンズに保存されていくのだ。

 

㈱スタジオダルチザンインターナショナルの代表取締役 藤井さんは言います。

縦糸、横糸の絶妙のハーモニーの上に生地が生まれ、一針一針の運針に思いを込めて縫い上げ、プレス仕上げ、ネーム付けの化粧をし、初めて皆様に手渡せる作品が出来上がります。しかし、それらはまだまだ未完成。私たちの作品は、皆様方に御愛用して頂くことで、初めて生き生きと輝き、本当の意味での完成に仕上がっていくものであると考えております。(HP 社長メッセージより抜粋

 

ジーンズを渡すということは、僕の人生を渡すと言っても過言ではない。

それを見て、将来産まれてくるであろう息子が、

僕が送ってきた人生に思いを馳せて、何かを感じ、何かを学び取ってくれたら

親としてこれほど嬉しいことはないな。

言葉で伝えたいことはたくさんあるけど、

僕の血を引く息子だから語るとウザがるに決まってる。

だからジーンズ位がちょうどいいよね。

そんなことを考え、ガシガシ穿いていた。

 

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子どもについて、もともと3人目を積極的に考えていたわけではなかったので、

ジーンズは渡す機会がなさそうだなと半ば諦め、

お姉ちゃんたちが結婚したら旦那さんに渡そうかなと考えたりもした。

お腹にいる赤ちゃんが男の子と分かった時、

真っ先に考えたのが「ジーンズ渡せる!」だったのは、妻には秘密。

20歳の頃は妻と付き合ってもいなかったので、

ジーンズ移譲計画は話していなかったのです。

 

11年前に購入したダルチのジーンズは今、僕の番を終えて

20年後シュウに渡すために保管してある。

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シュウが20歳ってどんなだろうか。

穿けるかなー

穿けないかなー

穿いてくれるといいなー。

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プロフィール

kikuo_tamura

社会福祉士 / ソーシャルワーカー

社会福祉法人 松の実会 評議員 / NPO法人 こども子育て・発達支援研究会 監事

H28年6月、重症新生児仮死にて長男が生まれたことから、医療的ケア児関連に特に興味があります。

趣味は登山、トレイルラン、子どもを追い回すこと。1985年千葉県生まれ。
ご意見、ご連絡はお気軽に下さい。とても励みになります。
【m.jiggler@gmail.com】