トランプの勝利から考える、これからの時代に必要なもの

11月に入り、文章を書く仕事ががどどどっとなだれ込んできた。

自分の中で、文章を組み立てていくことは、とても労力を使う作業なので、

頭がそちらに取られ(仕事だから当たり前だけど)

書きたいテーマはたくさんあるのだけど、

ブログの更新頻度が減ってしまった。少し反省している。

今日は少し嗜好を変えて、障害とか医ケアとか全く関係ないことを書いてみる。

今、シュウの次に気になる関心ごと、

アメリカ大統領選のことである。

 

@@@

 

選挙当日、僕はたまたま休みを取っていた。

なんとなーくテレビをつけたらNHKで選挙速報番組を放送していて、

結局、結果が出るまで見続けてしまった。

トランプの勝利。

アメリカ全土が真っ赤に染まっていく映像は、

911の時に見たワールドトレードセンターへ飛行機が突っ込んでいく映像と

同じくらい衝撃的だった。

これが時代の境目になるだろうという直感。

アメリカ全土を覆う閉塞感というのは、こんなにも酷いのかと

気付かされるには十分過ぎる、赤だった。

 

トランプ勝利の背景には、グローバル化と既存体制の強い批判があるのだろう。

現状に対して強い鬱憤がある時には、それを破壊する強い主張が求められるものだ。

思えば小泉首相が絶大な人気を誇っていた時も、民主党が政権と取った時も、

背景には、既存体制の批判があった。

ISに求心する若者の心理も同じようなものだろうか。

 

@@@@

 

僕が知る限り、トランプの勝利を予想する人はいなかった。

TVのコメンテーターも、外交通も、どこかの大学教授も、すべてがヒラリーだった。

けど、外れた。

さらにトランプが勝ったことで、米国株式が暴落すると言われていたが、

結局選挙次の日のダウ平均終値は300ドル近く値を上げていた。

これも、外れた。

この事実はとても重要なことを教えてくれる。

それは、識者と呼ばれる人が正とは限らないということだ。

 

現代は情報化社会と言われて久しい。

ITの発展でネット上に情報が飛び交い、個人もメディアになりうる時代だ。

ツイッター発信から、大きなニュースに発展していくことも珍しくない。

そういった時代だから、誰もが情報収集に躍起になっているのかな。

facebookにいいね!を付けて、ツイッターではフォローし合い、

ネットメディアからも情報を収集する。

まるで情報をコレクションしているみたい。

現状を把握するだけではそれでいいのだけど、

誰かがこう言ったからこうだ、ここにこう書いてあったからこうだ、と

思考を掘り下げない、右向け右的な人が多い。

そこがとても問題だと感じる。

 

今回の大統領選が証明したように、識者と呼ばれる人が正とは限らない。

つまり、情報化社会で身につけていくべきことは、

収集能力ではなく、

等価値ではない情報に対してふるいをかける方法と、

情報を元に、では自分ならどうするか、を考える能力なのだろう。

そのことについて、きちんと教えてくれるメディアはあまりない。

もちろん学校でも教えてくれない。

そこもまた、問題だと感じるのです。

 

@@@

 

もう一点、感じることがあった。

それは、これからのTVの行方だ。

前述した通り、NHKの選挙特番を流しっぱなしにしていたが、

並行してスマホNewsPicksもチェックしていた。

newspicks.com

現地からの臨場感あふれるリポートは、まさにリアルタイムで、

トランプの勝利確実という情報も、かなり早い段階で、流されていた。

NHKよりも数時間早かったと思う。

そして、多彩な人が、独自の論点から、このニュースを語っていた。

もちろんその中には、的を得ていないものも含まれるけど、

少なくとも、TVのようにある識者単一の意見だけ伝えるということはない。

とても健全だと感じた。

 

リアルタイムと多様性に富むネットに対して、

今後どうやってTVは勝負を仕掛けていくのか、

もしくは共存していくのか、

とても気になるところだ。

 

@@@

 

こうして考えてみると、新聞や雑誌は生き残っていく気がしてくる。

リアルタイムではないけれど、

独自の切り口である事象を深く掘り下げていくメディアは強い。

紙という媒体は無くなっていくのだろうけど、

その性質を考えれば当然だ。

僕らは紙を買うのでなく、紙の上に乗る情報を買っているのだから。

 

ちなにみブログも生き残るでしょうね。

日々流されていく情報の中で、こうして書き留めてくれる場所は

とても貴重な気がする。

 

 

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------

プロフィール

kikuo_tamura

社会福祉士 / ソーシャルワーカー

社会福祉法人 松の実会 評議員 / NPO法人 こども子育て・発達支援研究会 監事

H28年6月、重症新生児仮死にて長男が生まれたことから、医療的ケア児関連に特に興味があります。

趣味は登山、トレイルラン、子どもを追い回すこと。1985年千葉県生まれ。
ご意見、ご連絡はお気軽に下さい。とても励みになります。
【m.jiggler@gmail.com】