障害児ときょうだい、そして親

子どもの一言にハッとさせられる。

人生経験なら僕の方が格段に上で、

経験も、知識も、知恵も、全て上回っているはずなのに。

なぜこんなことが起こるのだろう。

 

思えばお姉ちゃんたちが初めてシュウに会った時、

一言めが「ちんこ見せろー!」だった。

身体がチューブに囲まれていたNICU時代に、である。

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シュウの将来について、説明した時もそうだった。

「シュウちゃんはずっとベットで寝てることになるんだ」と伝えると、

「いいなー」と羨ましがっていた。

 

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親は子どもの将来を想像する。そして期待する。

健康な身体があれば、選択肢は無限にある。

しかし、シュウのように条件を背負って生まれてきた子どもは、

選択肢は限られて当然だ。

だから親は悲観するのかもしれない。

 

お姉ちゃんたちは想像しない。

感情に忠実で、今を全力で生きている。

目の前の現実を、ありのままに表現するのはそのせいだろう。

 

将来を想像し、その未来をもとに今を生きていくのはある意味当然だ。

しかしそうすることによって、今大事なことを見えづらくしてしまう時もある。

 

そう、シュウは可愛いのだ。

 

わかっているけど、改めて認識させてくれるお姉ちゃんたちの一言一言は、

僕を親へと成長させてくれる。

 

親は子供を産んだ時に親になるのではない。

子どもと共に、親へと成長していくのだ。

 

 

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プロフィール

kikuo_tamura

社会福祉士 / ソーシャルワーカー

社会福祉法人 松の実会 評議員 / NPO法人 こども子育て・発達支援研究会 監事

H28年6月、重症新生児仮死にて長男が生まれたことから、医療的ケア児関連に特に興味があります。

趣味は登山、トレイルラン、子どもを追い回すこと。1985年千葉県生まれ。
ご意見、ご連絡はお気軽に下さい。とても励みになります。
【m.jiggler@gmail.com】