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NHK 報道首都圏「障害者殺傷事件 何が突きつけられたか」を見て、僕が突きつけられたこと

NHK 報道首都圏を見ました。題名は「障害者殺傷事件 何がつけられたか」

相模原で起きた障害者施設の殺傷事件を入り口に、障害者理解が根底にあるテーマだったように思います。この番組を見て、僕が突きつけられたこと2点を書きます。

 

www4.nhk.or.jp

 

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障害福祉に対する、世間と僕の温度差

 

『人は他人に対して、基本的に関心がない』

これは仕事をする上でも、プライベートでも、僕の頭の中心にある考え方です。特に、相手が自分に関心がない中で、その心にどう切り込んでいくか、というのは全ての仕事に共通する最重要スキルの一つだと思うのですが、この考えがないと相手の立場に沿った振る舞いができないし、そういった振る舞いをしないと、独りよがりのコミュニケーションになってしまいます。ある業界にどっぷり浸かっていると、ある種の「素人感覚」がなくなってきてしまうのが玉に瑕で、専門的に、より詳しく説明するのが良いものだと勘違いしてしまったり、「素人(お客様)」がどういった点に価値を置いているのか掴みきれず、その価値に見合った提案ができなかったりしてきます。専門職であるが故の不幸ですね。

 

そんなわけで、僕は世間の人が基本的には障害者理解について興味がないものだと思っています。そこにどう切り込んでいくか、つまり全く関係のない人に対して、どうアプローチしていけば障害者に興味を持ってもらえるのか、さらに言えば、興味を持たないまでも、自分の持つ価値観のようなもに「揺らぎ」を与えられるかがこのブログのテーマであったりもして、日々頭を悩ませているわけです。専門的過ぎると伝わらないし、かといって平易にしすぎると小馬鹿にしたような表現になってしまう。まさに、障害者と健常者の接点を探る作業です。

 

そういった意味で報道首都圏で取られた表現方法は、とても勉強になりました。例えば通所系の障害者サービスは複数あるが、一括りに「障害者施設」の方が伝わりやすいんだな、とか。もちろんそこには誤解を生む種が潜んでいるのも事実だけど、社会が障害者に対してどういったスタンスでいるのか正確に把握するのは、とても大切なことですね。

 

 

②障害者と関わることで得られるベネフィットは何か

 

番組の中で、中学生が障害者の送迎を行っている場面がありました。なんでも生徒会活動の一環で、障害者施設と交流を行っているとのことです。この活動は非常に参考になりそうです。理由は以下2点です

 

②-1、日常的に障害者と関わる機会がある

このブログで何度も書いていますが、障害者を理解するには、最終的には障害者と関わるしかありません。そういった点で、中学生たちが日常的に障害者と関わる機会があるという点で、非常に良い活動だなと思いました。

 

②-2、健常者側にもベネフィットを提供している

障害者理解というテーマで何か活動を行うと、コミュニケーションが一方的になりがちです。お互いの立場で得られる価値が等しくならなず、どちらかが(ほとんどの場合、健常者側が)泣きを見る結果が多いように思うのです。

 

一方で、この活動は障害者側だけでなく、健常者(中学生)側にも目に見える形のベネフィットを得られます。

 

中学生は高校受験が必ず巡ってきますが、その時に気にするのが学業の成績と、学校生活を評価する内申です。一般的に「福祉」という言葉は耳障りがよく、良い評価しかありません。僕みたいに福祉の持つ曖昧さに対して怒りに震えている人なんて聞いたことがありません。つまり、障害者と関わるという福祉活動は、必ず内申に良い評価を与えるのです。

 

本来的に障害福祉の関係ない健常者の集団が、障害者と日常的に関わる機会があり、更に関わることでお互いベネフィットを提供し合っているという珍しいケースだなと思いました。アイディア次第でこういった活動になるんですね。僕もまだまだ勉強が足りません。

 

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以上、つらつらと番組の本質とはあまり関係のないことを書きましたが、そもそものテーマは障害者理解でありますので、この番組をきっかけに障害者に対して興味を示すい人が増えればいいなと、当たり障りのない言葉で結びたいと思います。

 

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プロフィール

kikuo_tamura

社会福祉士 / ソーシャルワーカー

社会福祉法人 松の実会 評議員 / NPO法人 こども子育て・発達支援研究会 監事

H28年6月、重症新生児仮死にて長男が生まれたことから、医療的ケア児関連に特に興味があります。

趣味は登山、トレイルラン、子どもを追い回すこと。1985年千葉県生まれ。
ご意見、ご連絡はお気軽に下さい。とても励みになります。
【m.jiggler@gmail.com】