せがれ、脳内出血してるってよ
MRIとCT検査の結果を脳神経外科の専門医に見てもらった結果をお伝えしたいということで、病院へ行ってきました。
先生は冒頭からパンチの効いたことを言い出した。
「脳内に出血が見られます」
普通であれば、ショックを受けて思考停止になってもおかしくない状況。
曰く、「出血量は即死レベル」
しかし今の我々はある意味スター状態なので、あそうすか、程度の反応。修羅場は何度も経験しているのだ。今更何言われても驚きはしない。
とはいいつつも、見せられた脳の輪切り画像はなかなかのもので、
妻も僕も満場一致の感想。阿吽の呼吸で、
「これでよく生きてるな」
なんたって脳の2/3くらいが萎縮し出血と水分で覆われているのですから。
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なぜ脳内で出血したかというと、ざっくり以下の通り。
・脳は硬膜という膜に覆われている。
・重症新生児仮死の影響で、脳の萎縮が起こっている。
・脳が萎縮するにつれ、硬膜も引っ張られて出血となった。
そんな訳で正確には脳内の出血ではなく、脳を覆っている硬膜と頭蓋骨の間で起こった出血です。
いわゆる硬膜外血腫というやつ。
なぜ「出血量は即死レベル」なのに生きているかというと、
硬膜外血腫が起こると、血腫が大脳を押し、大脳に押された脳幹が押され、というように、脳へ圧がかかっていきダメージを受けて死に至るということなのですが、せがれの場合、萎縮が進みスペースが出来たところに血液が溜まっているからこそ脳へのダメージはなく助かっているのだそうです。不幸中の幸いというか泣きっ面に蜂というか糠に釘というか、、、寝顔だけ見たら本当に普通の子なのに、この小さな頭の中でなんつーことが起きてるんだという感じです。ここまでくると生命の神秘というか人間の凄みみたいのを感じてしまいます。人間てすげー。
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いよいよ明日が退院。台風の上陸と共に、というのが彼の人生を現しているみたいでいい感じ。まさに嵐を呼ぶ男、神様は中々の演出をしてくれます。まぁお家で嵐を呼ばれると困ってしまいますが、、、その辺はご愛嬌ですね。
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そういえば試験外泊の日、ご飯中に食べながら寝てしまったお姉ちゃん。抱っこで布団へ連れていく最中に、寝ながら咀嚼しごっくん。器用な奴だなと思って横見ると吸痰されるせがれ。この対比ときたら!やっぱり人間てすげー。
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