お迎えに行くたびに、保育所の先生がざわつきます。カイジかと思うほどに。

先日、お姉ちゃん達が通っている保育所に対してクレームを入れてしまった。そして今振り返って激しく自己嫌悪しています。できるならお互いストレスにならなくて、かつ我々の真意が正確に伝わる方法がなかったのか、、、数日経った今でも考えています。(そして答えは出ません。

 

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ことの始まりは書類のやり取りから。

 

僕も妻もフルタイムで働いているので、保育所を0800〜1900まで利用しています。当然育休に入るとその時間は短縮されるのですが、それは原則健常児の育児に限られます。つまり僕が住む市では障害児の育児に対して、保育所のフルタイム利用を正式に認めているのです。

 

詳しく書きます。

 

市では保育所入所選定基準というものが決まっています。不公平にならないように保護者の状況を点数化して、その点数が高い家庭順に保育所の入所が決まるんですね。

 

基準の内訳ですが、1週間で40時間働く保護者の基準点数が100点に対して、息子のように常時ケアが必要な子を家庭でみている場合は80点、病院へ入院していて常時療養や付添いが必要は場合は90点です。更にきょうだいが保育所を利用している場合は+10点、障害児育児で更に+10点と、うちの場合、現状は110点、退院後でも100点となり、少なくともフルタイムで働いている人と同等か、それ以上の負担があると公的に認定されるわけです。そういった状況ですから、僕たちとしては今までと同じように保育所が利用できると思っていました。そうでないと生活が成り立たちません。

当然ながら、仮死で生まれてきたことや今後もケアが必要だということは説明してきました。にも関わらず、連絡帳に一言、

 

「育休中は時短になります」

 

この一言から様々なことが推察されます。

保育士資格を取得し専門職として入庁しているのにも関わらず、自分たちがどのような制度の上で成り立っていないのか把握していないこと、特別な事情があるということは容易にわかるのに、全く想像力を働かせていないことなどなど、、、子どもと関わるだけが保育士ではないだろうと憤りを感じました。というかこう言った姿勢は保育士云々の前に、社会人として自覚が足りなすぎる。

 

一度は堪えました。口頭での説明であったし、事情を理解していない可能性もあったので、上記コメント後、再度長男の現状や必要な書類などがあれば教えて欲しい旨連絡帳に記入しました。その返信は、

 

「直接市役所にお問い合わせください。そしてその結果を保育所に共有してください。」

 

理由を伺うと、その方がスムーズなので。

本当に頭にきてしまいました。そもそも書類のやりとりは家庭と保育所で行われていたのに、特別な(と言ってもワガママを言っているわけではなく正式に認められている)事情 が出てきたら市役所へ行ってくれってどういうことだろう。どう考えたって何も知らない市役所窓口の人に対して、僕たちから出産の状況を一から説明することがスムーズにいくとは思えない。そもそも同じ保育課なのだから共有くらいしろよと。丸投げしようとする姿勢が本当に腹立たしかったです。

 

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自分はなぜこんなに怒りがこみ上げてきたのか。

 

それは、扱いづらい事情を抱えた家庭だからあまり関わりたくないと保育所の先生たちが思っている、と気づいてしまったからなのだと思います。本来であれば親の立場を理解し、その負担を軽減してくれるような人たち、つまり味方となってくれるであろうと期待出来る人たちに裏切られてしまった悲しさが根本にあり、それが怒りに繋がったのだと考えています。

 

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で、自己嫌悪です。

やりとりをしていた先生や所長から謝罪はありました。確かにおっしゃる通りの制度でした、対応の不手際申し訳ございませんと。にも関わらず、こんこんと、そして淡々に対応の不備を指摘し、かなり厳しいことを言ってしまった。20代前半であろう先生は表面張力が働いているのかと思うほど目に涙を溜めていて、終始震えていた。そんな姿を思い出すと、ここまでする必要があったのかなと、何か他に方法があったのではないかなと、思ったりしているのです。先生たちの立場からすると、どんなに説明したからといって重症新生児仮死児を抱えた親の心情など想像には及ばないかなとも思います。そもそも10万人に10人も満たない確率ですから、そういった子と関わった経験もないでしょう。しかし我々の心情も知って欲しい。怒りをぶつける以外に何か方法がなかったのか、、、答えが出ません。難しいです。

 

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これ以降、保育所のお迎えに行くと先生達がざわつきます。カイジかと思うほどに。たくさんの先生がいるなかで冷たい口調で攻め立てたため、他の先生もそりゃ気を使いますよね。。。そんな姿を見るたびに、やちゃったなぁと思うわけです。

 

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プロフィール

kikuo_tamura

社会福祉士 / ソーシャルワーカー

H28年6月、重症新生児仮死にて長男が生まれたことから、医療的ケア児関連に特に興味があります。

趣味は登山、トレイルラン、キャンプ、子どもを追い回すこと。千葉県生まれ。
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【m.jiggler@gmail.com】