診療情報クラウド化についての所感
読ドクで興味深い記事がありましたのでシェアします。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190109-OYTET50016/
日常生活で人工呼吸器の装着や痰の吸引が必要な医療的ケア児の診療情報をクラウド上に保管し、外出先で体調が急変した時などに家族が情報を引き出して医療機関と共有する仕組みを厚生労働省が整備するという
kikuo家の場合、帰省や旅行などの宿泊が必要な遠出は、
①行き先のNICUやPICUがある小児医療センターを調べる。
②その医療センター宛に、主治医から紹介状を書いてもらう。
という手順を踏んでいます。
この手順をなくすために診療情報をクラウド管理しようということなのでしょう。
診療情報というセンシティブな情報だけに、第三者がシェアするのは中々ハードルが高いもの。また、日本の医療は国民皆保険制度に基づくフリーアクセスが特徴なので、あちこちに情報が散在しやすい仕組みでもあります。
診療情報のクラウド保管は是非推進して欲しい!と思う一方、記事に出てくる仕組みを見る限り、あまり浸透しなそうだなぁというのが正直な印象。理由は情報の入力も提示も、患者マターだから。複雑なものって、浸透しないですよね。なぜ患者家族に手間を掛けさせる仕組みにするんですかね。法的な縛りがあるのかなぁ。
①サーバーを国が管理
②診療情報は病院が入力
③患者家族に対して、全国の医療機関に診療情報をシェアすることの同意書を取る
が、一番シンプルだと思うのだけどな。
ちなみにkikuo家の場合、現状の手順を踏むくらいがちょうどいい。外出はそれなりにリスクがありますので、計画的にしなきゃなと思うからです。というわけで、診療情報の有無で外出を制限することはありません。それよりもむしろ移動と共に医療デバイス、医療器具もセットで動くことの方が大変です。この辺は自己努力でしか解決できませんが。
と、ここまで書いてみて気づいたのだけど、定期的に往診が入り、体調不良があれば即日に臨時往診をしてくれて、10分かからないところに入院できる病院があるという条件は全国的にみても恵まれてる環境だと思うので、記事に出てくる仕組みでも、診療情報のクラウド保管という点でちょー画期的な一歩なのかなと思いました。
○今日の一枚
神主シュウ
ご祭神のご加護を得られ、良き新年でありますようにご祈念申し上げます。