帰省の準備②医療体制
暑い寒いの差が激しいここ数日です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。kikuoは夏休み及び帰省に向けて、お盆返上でガリガリ働いておりました。
以前ちらっと書いたイベント準備が佳境を迎えております。事務局長という大層な役割を拝命しましたが、要は全体にヌケモレがないようなフォロー役。今までヌケモレだらけの時間を過ごし、一向にバケツの水が貯まらない人生を送ってきたkikuoですから、不安が尽きません。しかし精一杯やるのみ!
そろそろHPも公開できそうなので、完成しましたらまた改めてご報告差し上げますね。
さて今回は『帰省の準備②医療体制』と称しまして、つらつらと書いていきます。
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◼︎下ごしらえ 『在宅医の理解』
我が家はお盆時期になると青森へ帰省するという習慣があります。昨年は出産直後のバタバタ時期でPICUに入院していたため、当然行くことはできませんでした。
在宅へ移行するための会議を終え、退院が現実的になった時のこと。まったく覚えていないのですがkikuoはボソッと『来年は青森いけるかなあ』と呟いたそうです。それを聞いた妻はいいね!とは言わず『こいつはバカなんじゃないか?』と本気で思ったそうです。そう思うのも当然で、まだケアの手技も未習得、在宅での医療体制への不安、そもそも来年まで生きていけるの?という感じでしたから、今後の予定など考える余裕はありません。自分もそう思っていたはずなのですが、無意識のうちに本音がポロリと出ていたようです。
退院直後のシュウ。
ムッチムチの現在。ベビーバスからはみ出るくらいでかい!
退院して数ヶ月、確か今年の春くらいだったと思います。ケアのノウハウも貯まりトラブルシューティングにも自信がついてきました。何よりシュウ自身の身体が大きくなり、強くなっています。これなら行けんじゃね?と妻も判断したようで、自ら往診医に相談していました。
これはとってもありがたいことなのですが、先生は何事も我々の意思を尊重してくださいます。帰省する!と話した時もよっしゃよっしゃと協力を約束してくださいました。
生活から医療を切り離せない暮らしを送っておりますので、医師の協力は必須です。もしもに備え実家の近くの総合病院あての診療情報提供書を用意いただきました。
■酸素濃縮機の手配
在宅酸素療法を受けている患者は、酸素濃縮機、サチレーションモニター、各種呼吸器などなどを、医療医療事業を展開している会社から医療保険を通じてレンタルし生活してしています。その一環で旅行支援サービスなるものを受けられるのです。
詳細はこちら↓
ざっくり言うと、旅先にあるレンタル会社の営業所から宿泊先へ、自宅で使っている医療機器を設置しますよと言うもの。今回は実家に設置していますが、ホテルとか旅館とかでも設置してくださるようで、例えば仙台で一泊して青森へ向かいますといった場合でも、宿泊するホテルにも手配もしてくださいます。ちろん健康保険の範囲内です。
全ての医療機器とまではいかないようですが、持ち歩くのが現実的でないものは、うちの場合は酸素濃縮機がこれに当たりますが、設置してくださいます。なんかマラソンの給水所みたいですよね。
医師が旅行の許可を出し、患者側で旅行支援サービス申込書を提出すれば手続き完了。
こんな紙ぺら一枚で多くの人が動いてくれるとは恐縮です。。。
16日だったでしょうか、ばぁやから酸素濃縮機が届いたと連絡がありました。家で使っているものと全く同じものです。これで帰省中の生活も安心です。
■準備は計画的に、忘れ物なきように
外出する際、そもそも元気な1歳児ですら荷物が多いのに、医療的ケアが必要とあれば尚更です。持っていかなければならないものがてんこ盛り。妻はエクセルでリストを作り忘れ物がないようにしていました。特に毎日飲んでいるお薬が足りなくなった!なんて事態を招いてしまったら大変です。リストを元に妻とkikuoの二重チェックを行いました。指差し呼称、確認ヨシッ!さながら現場のKY(危険予知)活動です。
禍々しいほどの医療品の数。
これにプラス、吸引機、呼吸器、加湿用の蒸留水、ミルクポンプ、粉ミルクオムツ着替え云々‥‥‥。
■出発一週間前は安静に。体調を仕上げる
ここまで準備が整えばあとは出発するのみ!
往診医、訪看の理解もあり、今週は両者ともアンテナをビンビンに立ててシュウの体調をパトロールしてくださいました。定期の他に追加で往診があり、看護師さんなんか毎日のように電話くれました。医療者から見るともしかしたリスクあることなのかなあと勘ぐってみましたが、まあそれはそれですね。お陰さまで体調は仕上がっております。大前提としていくら入念に準備をしても体調が悪ければ出発できませんからね。一番準備していたのはシュウ自身なのかもしれないなあ。
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以上で準備編は終わりです。
出発は今日の20時!
なんか雨すごいけど安全運転で行って参ります!